2007年1月14日日曜日

ピクサー展に行ってまいりました

米国のオタ総本山ピクサーの展覧会に行って参りました。数年前まで全然興味が無くて「あ~CGすごいだけなんでしょ??」と思ってたのですが、ジブリの森美術館で展覧会を観て舞台設定のこだわり、原画の美しさに感動したので、今回も足を運んでみました。

最終日で日曜というせいか人がめちゃ多く、物販コーナーも売れ残りムード漂ってた・・・。ジブリで見た展覧会が結構凝っていて見応えがあったので(何せピクサー社長が「俺は駿の弟子!!」とか言ってる位なので、展覧会にかける情熱の度合いが違ったんだろね。)、少し物足りなさを感じたのが正直なところ。しかし入り口近くにある大きなスクリーンで上映された映像、出口にあった3Dゾエトロープはやっぱ「すげえ!!!」と思いました。

映像はピクサー作品の舞台を巡る・・ってな感じの短い時間のものなのですが、まるで自分がホントに作品の世界にいるかのような疑似体験が出来るアトラクションのようでした。「カーズ」のシーンなんか実際ちょっと酔いかけたし。映画で見るようなツルンとした映像ではなく、クレパスや色鉛筆で描かれたものがほとんど。「バグズライフ」の草叢シーンは本当に美しく・・・感動いたしました。アリンコになったみたいだったよ。エンターテイメント性高いー。観る側の気持ちに立ってものを作るってこういうことなんだあ、としみじみ思ったり。

ゾエトロープは友達と「どやって動かしてんだろね?」という話になったんですが、調べてみたところ、回転するキャラクター模型に点滅する光を当てると、浮き出して動いているように見える仕組みになってるそう。光をあててたのか!!一体どうやって考え付いたんだろう??人間て奥深いわ・・。

実はピクサーのアニメって「トイ・ストーリー」「バグズ・ライフ」しか観た事が無いのです。もうちょっとちゃんと観てみようと思い立ち、帰りにツタヤに寄って「Mr.インクレディブル」を借りてきました。

失業したスーパーマンというキャラクター設定自体、もはや大人向け。妻に会社を辞めた事を言い出せない姿がちょっと切ない・・・。そして細かいトコがオモロイ!スーパースーツのデザイナーおばちゃまのモデルはきっと「American VOGUE」のアナ・ウィンター。他のキャラも見る人が見ればモデルが分かるんだろなあ。そして、「Mr.インクレディブル」のタイトルはクラシック映画マニアが作ってると見た・・・。50~60年代テイストが漂っています。

一体ピクサーってどんな人達が働いてるんだろ??いや、オタなのは分かるけど・・・。ウェブサイトにテクニカル・ディレクターの方のインタビューが載ってるんですが、何故か俺のオールタイム・メタルソングベスト5!なるチャートも加えられています。他の人のインタビューは結構普通のチャートなのに、何故・・。町山智浩さんの「コラムの花道」バックナンバーを聞くと、ピクサーの内部事情がちょっと分かってオモロイですよ。